自己破産申立てを検討されている方から「配偶者に自己破産申立てをすることを知られたくない」と相談を受けることもよくあります。
配偶者の理解,協力を得ながら借金問題を解決することは理想といえます。しかし,現実問題として,「借金問題を配偶者に知られたら夫婦関係がうまくいかなくなるので,できれば配偶者に知られずに自己破産したい」等と考えるのは自然なことだと思います。
自己破産申立書に添付する必要書類の1つとして,「家計収支表」があります。申立人に配偶者が存在し,家計が同一の場合(これが通常でしょう),収入欄には申立人の収入だけでなく配偶者の収入も記載し,支出欄には申立人だけでなく配偶者も含めた食費や携帯電話料金等を記載する必要があります。
したがって,配偶者に知られずに自己破産申立て手続きを進めたい場合は,「自己破産申立てをすることを配偶者に告げることなく家計収支表を作成できるか否か」を考える必要があります。